注文住宅と耐震

三重県で注文住宅を建てる場合は、耐震性を重視する必要があります。日本列島はいつどこで地震が起きてもおかしくない状態です。三重県では、地震に対する備えが必要です。
注文住宅の中で耐震性に優れているのは2×4工法で建てられた住宅です。2×4工法は壁の量が多く、構造計算がされている場合がほとんどなので安心できます。
住宅メーカーの注文住宅で、コンクリートパネル造や軽量鉄骨造の住宅も、地震に強いとされています。工務店で在来工法によって建てる場合は注意が必要です。在来工法は耐震壁の量や、それを設置する位置により、耐震性が大きく異なります。
三重県で工務店で注文住宅の耐震性を求める場合は、建築基準法で規定された壁量より多い量の耐震壁を要求することが薦められます。住宅性能表示による耐震等級3は、建築基準法で想定した地震の1.5倍の大きさの地震に対しても安全を確保するものです。
耐震に関する考え方は、建築基準法ができた1,950年代から大きく変わっています。当時は関東大震災程度の地震で倒壊しないための基準がつくられましたが、近年日本で起きている地震は関東大震災の揺れを上回るものです。建築基準法の筋違い量の規定は最低限と考えて、それ以上の強度を持つ住宅の建築が目指されるようになりました。住宅性能表示による耐震等級3は、日本で起こりうる最大の地震にも耐えることを目標に制定されました。
耐震等級意外で注意しなければならないのが地盤の状態です。造成された地盤には切土と盛土があり、切土は地震に有利に働きますが、盛土は地震に不利に働きます。盛土は何らかの地盤改良が必要となる場合があります。さらに、断層が通っている地域は、もし、断層のずれが原因の地震が発生した場合は大きな被害が予想されます。そのような地域は、住宅の建築には向かないので、諦めるのが得策です。
繰り返しの地震に対しては、耐震壁に合板を張るよりも、筋違いを用いた方が安全と言われています。筋違いは適切に用いれば、高い耐震性を示します。

SNSでもご購読できます。