一戸建てリフォームで失敗しないためには

新築の一戸建てに暮らしていても、年月の経過とともに不具合やトラブルが発生します。どのような不具合が発生するのかを気にするのも良いのですが、いつ発生するのか注目しておきたいのが時期です。

注文住宅で新築する一戸建ては、柱と梁の構造体は耐久性が高いのですが、壁の部材などは経年劣化しやすい場合があります。金具などの部材は湿度環境によってサビが発生します。注文住宅の木造建築は長持ちしやすい建物に仕上がっていますが、経年劣化は発生します。箇所によって経年劣化の度合いが早かったり遅かったりします。経年劣化の早い箇所を、適切なタイミングでリフォームするのが、一戸建てを長持ちさせるコツです。

注文住宅で新築すると、工務店はアフターケアとして定期メンテナンスを実施します。定期メンテナンスは保守点検に該当します。定期メンテナンスで覚えておきたいのが、保守点検を行なうことで、どの箇所が、どの程度で経年劣化しているのかを把握できる点です。木造建築の一戸建ては、自然環境にも大きく影響されます。湿気が多ければ、カビが発生し、カビを放置し続けると木材や資材の劣化を早めてしまう場合があります。壁紙を施工してある部屋では、壁紙を貼るときに使用した接着剤が劣化する場合もあります。壁紙の劣化が早く、張り替えリフォームを実施する場合も、壁紙を新規交換するだけではなく、原因の解明も大切です。湿気が原因であれば、湿気対策を新たに施工する必要がありますし、接着剤の劣化が早ければ劣化が遅い接着剤に変更する方法もあります。天然無垢材のように長持ちする自然の原料でつくられた接着剤を選ぶのも良いでしょう。

一戸建てで不具合が発生したら、きちんと原因も解明しましょう。定期メンテナンスを実施してくれる工務店は、住まいの現状と、経年劣化の進行状況を報告してくれます。次に行なうべきリフォームの内容と時期を教えてもらえるので、計画を立てやすくなります。定期メンテナンスは、リフォームすべき箇所と、施工すべき内容を的確に捉えられるのがメリットです。見積もりも事前にできるので、予算を準備する期間もあります。壊れてしまってから修理してもらうよりも、どの箇所が壊れそうなのかを見抜いたうえで、近い将来にリフォームを依頼するのが理想的です。事前に把握しておくと、必要以上のリフォーム工事をしなくて良いのもメリットです。

住まいは自然に経年劣化しますが、正確に状況を把握して、適切な時期にリフォームを施工すると失敗がありません。